香道体験 春
先日、香道の体験教室が行われまして、わたしも参加させていただきました!
今回のテーマは、「華洛香(からくこう)」です。
柳・桜・都・春 から成る構成で春、都に咲く八重桜をイメージした香りを楽しみました。

香道の楽しみ方は、香りを感じて風景や思い出などに気持ちを馳せること…
そして順番に回ってくる香りがどの種類の香りか当てる、という楽しみ方もあります。
ちょっとしたゲームみたいですね。
最初に「柳・桜・都」の3種類の香を聞いて(匂いをかぐことを「聞く」と言います)
その後順不同に回ってくる柳と桜の香を聞いて、何番目が柳か…桜か…と香りを当てます。

解答は筆で紙にしたためます…

柳と桜が順不同で6度回ってきたら、一部が終了。
二部は「都・春」がまた順番が分からない状況で一度づつ回ってきます。
都の香りは聞いたことがありますが、春は聞いたことがないため、知らない香りが春の香りなのだと分かります。

陶器の器には灰が入れられ、香りを炊くため暖められています。
灰の上に小さいガラスのような透明板を置き、その上に香木(小さな木片)を置きます。
そうすると、香木が暖められ香りを放ちます。

香りの解答を書いた紙を記者の方が美しい文字で1枚にまとめてくれます。
これを香記と言います。
今回の華洛香というテーマに添った和歌のイメージで、書の書き方を変えるそうです。
見渡せば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける 古今集 素性法師
ももしきの 大宮人はいとまあれや 桜かざして今日もくらしつ 新古今集 赤人
上の歌のように、柳と桜が混ぜ合わさってピンクと萌黄がチラチラ輝いている様子や
宮中の人達が桜の花でのんびり遊び暮らしている様子などを
イメージするそうです!
そうすると絵画のような素敵な香記が出来上がるのですねぇ…

今回、初めて香道に触れることが出来てとっても素敵な時間を過ごさせて頂きました。
13:30から16:00までの時間が全く長く感じませんでした!
(途中足がちょっとしびれたりして、それもまた良い思い出です)
香りは、4種同じような甘くスパイスが効いた感じがしましたが
その中で少しづつ違いがあり、私のイメージでは酸味やアルコールのような酔いなど
そんな匂いも混じっているような…
香りを言葉で伝えるのはとても難しいですね…4種の香りの違いをメモするときには
「陽射しが強い」「紫色」「もわっとしている」「さっぱりしている」「気が強いけどサバサバしている女性」など自分の頭に浮かんでくるイメージを記しました。
後で、参加者の皆さんと香りのイメージについてお話しすると「あ!おんなじ」と思ったり
「え〜そういうイメージも?!」と発見したり、とっても面白かったです。
香りを通じて参加者のかたや香道の先生方と、四季や風景を楽しむことが出来て
なんだか小旅行した気分でした。
香道体験教室は年に4回行っておりますので、是非!
次回みなさまもご参加下さい。
たかしま
- 2012.04.22 Sunday
- 催し
- 23:33
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- by uchan529