江戸小紋の会@大松染め工場
こんにちは!皆様お元気でしょうか?














毎日余震があったりで落ち着かないですね。
イベントが次々と中止される中、我ら千歳屋では4月9日(土)に江戸小紋の会を決行致しました。
お天気はあいにくの雨模様でしたが最後には東京スカーツリーと桜も見れたし、お客様ともたくさんお話できてとっても楽しかった次第です。
まずは江戸小紋の話を軽く...
もともと江戸小紋は武士の裃に使われた事から発展しました。それぞれの大名が自分たちのオリジナルの柄を作り、他の大名達と競い合ったりしていました。それが町人達の間でも流行するようになり、奢侈禁止令などをくぐりぬけて、遠目からは無地に見えるようなこまか〜い柄になっていきました。禁止されていても、お洒落を楽しみたいという江戸っ子の意地とプライド、職人さんの美学でもあるわけです。ひとくくりに江戸小紋といえども、色柄は本当にたくさんの種類があり、地味と思われがちですが、粋であからさまでない華やかさがあり、大変奥深い着物だと感じました。
当日はまず曳舟からシノワさんというとっても素敵な中華料理屋さんで腹ごしらえをしてから大松さんに迎えにきてもらい、工場へ行きました。



とても美味しかった!
さて大松さんに到着すると壁に北斎の赤富士が!倉庫にも描かれていました。

みんなでおかみさんの話しを聞きます。


さて工場ではのり付けの練習です。
江戸小紋の作業工程をざっくりおさらいしますと:
①米ぬかをつかって色のりを作ります。ここは色の調整、センスのみせどころ。
②板に白生地を張り、その上に型紙をのせ、ヘラで糊をのせていきます。この糊ののった部分は白く染め抜かれるので染めの最も重要な作業の一つです!
③糊が乾いたところで、生地を板からはがし、染料の入っている地色糊を全体に平均に塗り付け地色染めをします。これをしごき染めといいます。
④蒸して染料を定着させる。
⑤水で洗う
という行程で染めがされています。
私達が体験したのは染めの最も技術と緊張感のいる作業の一つである、型をおいて生地の白くのこる部分をつくる行程です。

最後にテーブルセンター(ランチョンマット)に金で染料を塗り、練習の成果を記念品として持ち帰りました。

型紙の上から金で染料を塗ります。

できた!

博物館でお茶をいただきます。

その後雨も上がり、皆さんで浅草まで散策致しました。

東京スカイツリーとわたし。


みなさま、お疲れ様でした!
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- 2011.04.16 Saturday
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- 09:27
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- by uchan529