みなさんは草木染めってどんなイメージですか?
身近なところだと、藍染めとかタマネギとか紅茶とか・・・?
もちろんそれらも草木染めの代表なのですが、きもの一反分を草木染めするって結構大変なんです。実は。。
そしてなんと草木の種類はいろんなものがあるのです。
それを勉強するべく、千歳屋スタッフは勉強会へ!
水曜日に草木染めの作家さんヨシクラさんの工房を兼ねたお宅訪問してきました!
ヨシクラさんは、とってもこだわり屋さんで、草木染めの原料を自分で採取しちゃいます。
最近では草木染めのキットみたいなものも売っているのに、わざわざ枝を伐採…
「桜は花が咲く前の枝を採取するときれいな色が出るんです!」と、以前採取した時の写真も見せてくれました。
そして自分で染めた糸で自分で織ります。
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工房の2階にはおっきい機織りが!これはいったいどうやって運んだんですか?!
そしてどこで買ったのですか?!と質問しまくりです。
現在製作中のきものが機にかかっていました、チラっとお見せ・・・
すべて手作業で染めをしてるヨシクラさんの糸たち
自分で木の枝を切ってチップにして染めたりもするそうです。
現在織っているきものの糸
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機織りのマネだけ体験するスタッフ
ガタン、ゴトン、バタン、という音はけっこう響くらしく「いったい何の音?」と
ご近所さんから聞かれる作家さんもいるらしいです。
「夜遅くなったら織りません」とヨシクラさん。
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かわいいいヨシクラさんの製作グッズたち
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クサギを使って染めたというブルーはとてつもなく美しい色でした!!
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草木染めの手順を実演してくれました!ありがとうございます!!感激のスタッフ一同です
ヨシクラさんのお庭で育てているサクランボの木の葉っぱで染めます
もう煮だしておきました!と準備万端で待っていてくれたヨシクラさん。
糸を水で洗います。ジャバジャバ〜っと洗います。ここでちょっと既にビックリ。
水気を切ったらサクランボの葉っぱを煮て出た染色液に浸します
糸全体に行き渡るようにします。 なんだかそうめんみたいに見えますが、絹です。
染めて、しぼって広げて空気を入れて、また染めて、、を繰り返します。
手早くやります!
しばらく上の作業を繰り返したら、火にかけてぐつぐつ。
真っ白の糸がほんのり黄茶色に・・・
なんだかそうめんみたいですが、絹です!
ムラにならないように糸の天地を変えたりします。
そのあとは、媒染という工程へ。
媒染は色を定着させるのと、化学反応によって色を変化させます。
染色の素材は同じなのに媒染する素材によって色が異なったりするのです。
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媒染剤のアルミの粉末を混ぜているところ
よく混ぜたらバケツへ!
染めた糸をそこへイン!
全部の糸一本づつに浸透するようによく染み込ませます
もうすこし浸けて、また染めます。
これは中媒染という方法で、アルミの媒染剤がもう一度染めの液に浸かる事で余分が落ちて仕上がるそうです。媒染は先/中/後とその作家さんによって方法は異なるそうですが、
ヨシクラさんは中媒染で染める事が多いそうです。
「アルミや鉄など体に悪い物質ではないのですが、肌に触れるものなので、余分な媒染剤が落ちるのであればそのような方法をとっています…」とのことでした。

できた糸の完成は、、、この日見れませんでしたが、また次回!見られる、、はず?
ヨシクラさん、お忙しい中お邪魔しました!
ありがとうございました!
ヨシクラさんの素敵な作品は、秋に千歳屋で見られる・・・かも?!
お楽しみに!